雨のち晴れ (1)




眠れない上に、こんなに気が滅入っているのは、昨夜から降り続く雨の所為だ。
シトシトと囁くような雨の音が、まるでグーデリアンの声と同調しているかのように重なる。
『……俺は、』
塞ぐことすら出来ないまま、耳へと響いてくる。
その音が、何度も何度もこだまして
『俺は、お前のことが――――――』
泣きたくなるような空を、じっと見つめる。
『――――――好きだよ』
「――――――嫌いだ」
いつまでも消えない、その音も。
本来の空の色を解らなくしている、あの雲も。
全部吹き飛んでしまえばいいのに。
「なぜ、今更…」
そんな風に私を想うのだ?
ふう、と何度目かになる溜息を吐き出しながら、雲に隠された空の色を探るように、その目を離せないでいた。



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